このページの先頭

トップページ > 考える言葉 > バックナンバー > NN大会

考える言葉

NN大会

2013年09月20日

 有難いことに、ピュアで熱い心の方々から、たくさんの協力を得て、『NN構想の会・第14回全国大会』(9月12~13日)が、今年も東京の椿山荘で盛大に開催された。

 亀の歩みが、一歩一歩確実に会計業界、その変革の歴史を刻みつつあることを実感している。そう思う度に、生きとし生けるものへの感謝を忘れず、未来に責任を負えるように活動をし続けたいと、心新たになる。

 さて、今大会は『自己差別化の徹底~本当の生きがいを見つけよう!』をテーマに掲げてみた。

 自己差別化とは、「自ら描く"あるべき姿"と"現状"との差、"その差"(非連続性)をどう埋めるかという、まさに経営の本質である"自分自身との戦い"である」と定義したい。少し難しいと思うが、自己差別化が求められる背景とその実行戦略を考え抜くことが、今大会2日間の目的であった。

 大会1日目、基調講演は楠木建氏(一橋大・大学院教授)のベストセラーとなった著書『ストーリーとしての競争戦略』のエッセンスを分かりやすい表現で、講演して頂いた。用意していた著書があっという間に売れていた...。

 「戦略の本質は、違いをつくって、つなげること」

 「言われてみると当たり前...。問題は、なぜそれができないのか?」

 「ビジネスモデルはただの静止画。ストーリーは動画、"なぜ?"、"で?"が大事」

 「経営者は、スキルではなく、センスを磨け。経営とは非連続性の連続、商売丸ごとを相手にする仕事である。」

 「戦略の原点にして頂点は、思わず人に話したくなる話をする」...。

 講演の後、パネルディスカッション(Ⅰ・Ⅱ部)と続く。そして、夜の情報交流パーティでは常連も多く、自然と会話が弾む。ただ、初参加の方々への配慮が上手くできたかどうか、いつも気になるところである。

 二日目の分科会。いつも、支持団体手づくりの研究内容が準備され、公開される。今年の特徴は、3会場に絞り込んで、複数の支持団体の協働で開催したこと。各会場のテーマを要約すると、自己差別化のための「ドメインの再構築」「経営にどう貢献できるか」「課題解決業務の付加価値化」など...。

 分科会Bで登壇頂いた、澤邉紀生氏(京大大学院教授)の「臨床会計学の構想」の話は、生態系のなかでの会計人の役割にとって大変示唆に富んだ内容だったので、次回で紹介をしたい。

 PDや各分科会の内容については、筆耕ができ次第紹介していきたい。乞う期待!

このページの先頭へ戻る