このページの先頭

トップページ > 考える言葉 > バックナンバー > 経営戦略

考える言葉

経営戦略

2014年01月21日

 "IGグループ主催の後継者塾(第3期生)は、第9講目(1月17~18日)を終えたところである。
 今回のテーマは、"経営戦略"について学んだ。講師は、わざわざ青森から来て頂いた、ご存知『戦略参謀』の開発者であり、『軍師塾』を主宰している若山恵佐雄税理士である。二日間にわたり、熱弁を奮って頂いた。持つべきは良き友である・・・。
 パラダイムシフトの時代に突入し、いまや"戦略論"は花盛り。しかし、「戦略って何?」と改めて問われると、説明に窮する。いざ立案しようとすれば、どこから手を着けたらよいのか迷うところでもある。
 ドラッカーは、「良き意図(理念・目的・使命)を現実の成果へ結びつけるために必要なのが"経営戦略"である」と述べている。つまり、成果を出すための行動の前提となるべきものである。
 つまり、"経営戦略"とは、あるべき姿を描き、現状との差を捉え、その差を埋めるのに「何をやればうまくいくのか?」、それを徹底的に考え抜き、実行できるように体系化し、目標管理を行なう循環かつ継続的なプロセス(仮説~実践~検証)である。
 また、戦略と戦術は、どう違うか?戦術は、「目先」「一面的」「枝葉末節的」な考え方で、対症療法的である(現状への対処)。"戦略"は、「長い目」「多面的」「根幹的」な考え方で、根本療法的である(やり方を変える)。
 日々の仕事の中に、"戦略"の糸口がある。どうだろう?日頃から、「困っていることや解決したいことは何か?」「何をやればうまくいくのか」と自問自答しながら仕事に取り組んでいるだろうか。この問題意識こそが大事だ。
 そして、新陳代謝は生命活動の源であり、不可欠なものである。それは、経営活動においても同じだ。つまり、うまくいかなくなったものは廃棄し、うまくいくやり方を取り入れる必要がある。
 また、戦略の決定はトップの仕事だという。その通りであるが、変化はつねに現場から生じるともいう。昨今、変化への怠慢は致命傷だという。大切なことは、風通しのいい企業風土をつくっておくことだ。
 その点、『戦略参謀』は、使えるツールだ。トップが基本方針を定めたら、部署部門ごとにグループ討議を行い、「問題は何か?」「何をやれば、うまくいくのか?」などを洗い出して、戦略マップへと落とし込む。そのプロセスで、モチベーションはあがるし、コミュニケーションは深まる。やってみると、意外と効果があるものだ。
 "経営戦略"は、実行してこそ価値だ。やはり、その覚悟がいる。

このページの先頭へ戻る