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考える言葉

厳選

2014年04月21日

 『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』(ジョン・C・マクスウェル 著)という本がある。これも最近、書棚を整理しているときに目に止まった一冊で、何度も読み直しているのであるが、読むたびに、心が洗われ、やる気が蘇ってくる本の一つである。
 タイトルの通り、13の成功戦略を紹介してある。どれも腑に落ちる内容であるが、その一つを紹介したい。
 成功戦略12「つきあう人」を"厳選"する・・・「他人から受ける影響」をあなどるな!
 著者は、「人生の9割は"つき合う相手"で決まる」と断言し、だから他人から受ける影響を軽くみてはならないと指摘している。
 今年に入って、澤田秀雄氏(HIS会長、ハウステンボス社長)の講演を聴く機会があったが、「自分は運の強い人間だと自負していますが、他人から受ける影響をあなどって、慢心したらいけませんね・・・」というような話をされていたのを思い出した。同じような意味合いであろう。
 ある著名なコンサルタントが、「コンサルの仕事で成功したければ、いい会社や社長とつき合うこと・・・」と冗談交じりで話をされていたが、意外と本心だったのかも・・・。
 人生の節目の時、いつもいい人との出逢いがあり、その意味において「自分は運がいいな!」と感じたことが何度もあった。しかし、「つき合う人を"厳選"する」というような意識は、私には皆無だったような気がする。
 人間関係には、マイナスとプラスとがあり、マイナスの人間関係とはエネルギーを全部吸い取られるように感じる関係だそうで、逆にプラスの人間関係とはやる気とひらめきを与えてくれるような関係だという。確かに、それはある。
 著者は交友リストに欠かせない「5人の友達」として次のような人を紹介している。
 1.「一緒にいるとうれしい」と直感的に思える人
 2.「尊敬し合える」人
 3.「貴重な経験」を共有した人
 4.心の底から信頼できる人
 5."相互依存の関係"にある人
 そして、ベンジャミン・ディズレーリ(イギリスの政治家)の次のような言葉を紹介している。「人にしてやれる最大の善行は、自分の富を分けてやることではなく、相手の隠れた才能を引き出してやることだ」。
 「つき合う人」を"厳選"すると同時に、ウィン・ウィンの関係をつくれるように心がけることが肝心だと考える。

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