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考える言葉

ドラマ

2018年05月28日

 「人生は、"ドラマ"である」 いろんな人からいろんな場面で見聞きしてきた言葉の一つである。

 最近、ある会合があったとき、この言葉が脳裏に浮かんで「この会合に集う我々はどんな"ドラマ"を演じようとしているのか?また、世の中にどんなインパクトを与えたいと考えているのか?」と自問・自省していた。

 "ドラマ"(Drama、劇)とは、ギリシャ語のドラン(行動する)に由来するらしい。人生には様々な出来事がつきものだが、進むべき方向は自分で選択できる。人は皆、自らの思考と行動で、"ドラマ"を演じることができるのである。

 では、我々はどのような"ドラマ"を演じようとしているのだろうか?自らの人生を通して、世の中の進化にどんな貢献ができるのだろうか?どのようなストーリーに命を賭けようと覚悟をしているのだろうか?

 我々会計人だったら、会計という仕事を通して、世の中の発展に貢献したいと考えるだろう。ただし、すでに慣れ親しんだ快適ゾーン(制度会計)にとどまっていては、貢献にも限界がある。

 では、どうすれば、より大きな貢献を行動につなげるような"ドラマ"をつくり、目的を実現できるのであろうか?

 ① 先ずは、視点を変えてみることだろう。世の中は常に変化している。その変化によって様々なリスクが生じている。多くの中小企業が赤字や後継者難に苦しみ、倒産や廃業を余儀なくされているという・・・。

 倒産という悲劇を世の中からなくすことに貢献できる会計と何か?もっと経営者の意思決定に役立つ会計を体系化し、提供することができたら・・・、その視点から生まれたのが未来会計というサービスである。

 ② 次に、もっと壮大な"ドラマ"にするためには、何が大切か?それはいうまでもなく、共演者との絶大な協力関係であろう。共感・共鳴してくれる人がいて初めて、目的の実現が可能となる。同業者は戦う敵ではなく、壮大なドラマの共演者である。

 ③ そして、そのドラマを演じるためのシナリオづくり、舞台装置や小道具をどう整えるのか(ビジョン、戦略、戦術など)。それらを準備するための一日として、「将軍の日」を定期的に開催している。

 経営とは、三つの戦い(組織、環境、変化)をしている。人生とは、戦いの"ドラマ"でもある。時流を見極め、かつ独自性のある"ドラマ"を創造できないだろうか。

 どのような"ドラマ"を世に問いたいのか。常に自問・自省する機会をつくろうと思う。

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