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考える言葉

M&A理事総会

2018年10月22日

 先週(10月19日)、第7回日本M&A協会理事総会が札幌で開催された。好天に恵まれ、日中はもちろんのこと、二次会で繰り出した夜のすすきのもさほど寒さを感じることなく、楽しむことができた。

 さて、記念講演は先ず、スキージャンプ選手の葛西紀明氏登場。「夢は、努力でかなえる」というテーマで、40分ほどの話であったが、アスリード界のレジェンドと呼ばれるだけあって、努力の大切さを語る言葉に説得力がある・・・。

 スキージャンプは、一言でいうと、恐怖心との戦いだという。滑走時のスピード(約120km前後)やジャンプ台の高さ(東京タワーの展望台から見た景色と同じ)だ。失敗でもしたら、命の保証はないという恐怖心だ。

 この恐怖心に打ち勝ち、夢を叶えるためなら、徹底して"努力"するしかない。心身ともに鍛え上げ、無心になれるかどうか・・・、つまり目の前の自然環境と自らを一体化できるまで努力をし続けることだ。(努力とは、自己を超越すること!)

 もう一つ感じたのは、ひたむきな努力を続けている人を周囲の人たちは放っておけないのだと思う。努力によってその人の持つオーラが磨かれるのだろう。共感・共鳴してくれる協力者が夢の実現を支えてくれるのだと思う。(二部で講演してくれた、土屋ホームの創業者・土屋公三氏もその一人である)

 様々な偉業を成し遂げたレジェンド葛西氏は、努力の副次的な効用も分かっているのだろう。だから、謙虚で、明るさがある。講演中の笑顔にも感謝の気持ちが溢れているような気がした。

 次に登場された土屋公三氏は、77歳と思えないほど元気である。「生き方改革~人生で金メダルをとる方法」というテーマで講演・・・。

 氏は、「3KM」という目標管理システムを開発した人でも有名である。個人のいきがい、家族の幸せ、会社の繁栄を融和させ、それぞれの発展・成功を勝ち得ていく考え方である。

 オリンピックの金メダルが一人なので大変だが、人生の金メダルは誰でも取れるものだ。まさに、「心一つの置きどころ」(中村天風)で、全員がゴールドメダリストになれる。そのためには、「理(哲学)から入り、技におぼれてはならない」という。

 大変な勉強家で、話をしていても、歳を感じさせず、元気。つねに、人間学を学び続ける姿勢が素晴らしい。明るく、謙虚で、爽やかさを感じた・・・。

 基調講演の外、地元・先生方からM&Aの事例発表もあり、あっという間の理事総会であった。その後の懇親会・二次会でも会話が弾んで盛り上がっていた。

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