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考える言葉

美運

2019年01月07日

 初詣の楽しみの一つは、おみくじ。今年の運勢は、"美運"だという。確か、去年は「活運」だったと思うが・・・。

 "美運"って、どんな運勢なのだろうか?

 「貴方の運勢は、富貴・栄誉に恵れ、華やかな人生をおくり得る、美化結実の象である。大いに努力して将来の幸運を掌握されよ」(高島易断所)、とある。

 "美運"とは、聞きなれない言葉なので、辞書を引いてみたが載っていない。試しに、ネットで調べてみると、「輝いている人は、運を引き寄せる力を持っています。これを"美運"といいます」という紹介記事のブログがあった。

 「分かったような、分からないような気分である」が、要するに、「美」をキーワードにして、今年一年を輝かしい年にしようと努力すれば、幸運な年になれるということにしておこう・・・。じゃ、「美」とは・・・?

 最近、読み直している中に、中村天風の書物が数冊ある。その中に「真・善・美」という言葉を、次のように紹介してある。

 「真・善・美は、洋の東西を問わず、いずれの宗教でも、それを"神の心意"なりとしている。・・・「真」とは「誠」であり、一点の嘘偽りもないこと。「善」とは「愛情」のことであり、普遍的な愛。そして、「美」とは「調和」である」と・・・。

 つまり、"神の心意"に同化するためには、心に「誠」と「愛」を満たし、「和」を旨とした生活を心掛けることだという。

 「美」とは「調和」だという。つまり、「完全調和の状態」をつくり出せば、そこに「美」が生じて、皆の人生が"美運"となる・・・。これは、IG会計グループが日頃から心掛けている「関係性思考」と同質のキーワードではないかと思う。

 私たち一人ひとりが、自らの内面的主体性を磨き上げ、輝く存在となる。さらに互いに切磋琢磨することによって、輝き合える場をつくり、「世のため、人のために貢献できるいい仕事をしよう」という思いである。

 今年のIGグループの基本方針は、『限りなく"創造・変化"への挑戦~楽しく、豊かで、エキサイティングな一年にしよう!』である。それをベースにして設定された部門・分社及び個人の目標は、限りなくチャレンジ性の高いものとなっているはずである。

 つまり、「美とは何か?」を徹底して意識し、輝ける思考と行動を行い、"美運"を引き寄せようと自覚し、覚悟を決めるしかないと考える。

 "美運"というおみくじは、「真・善・美」という考え方・価値観の重要性を自覚させるために、自らが引き寄せた運なのであろう。

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