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考える言葉

歳月

2019年12月16日

 師走に入り、年の瀬が迫ってくるといつも思い出す名言がある。

 「"歳月"は人を待たず」(陶淵明『古詩源』)。「月日は、人の気持ちなどお構いなしに過ぎ去っていく」という意味である。

 過ぎ去った日々の出来事を思い浮かべ、あのときこうしておけばよかったと悔やんでみても、どうすることもできない。誰もが、「人生はやり直しがきかないものだ」と実感していることであろう。小生もほんとうにそうだと思う。

 では、どうすれば悔いのない人生を送ることができるのだろうか?

 「備あれば、あれば憂いなし」という名言があるが、一日一日を充実したものにしようと思うのであれば、チャンスが来たときに逃さず、生かせるようにしておくことだろう。

 「ゲーテの言葉」から、ゲーテの生き方に学びたいと思う。ゲーテは、次の二つの事を日々実行していたという・・・・・。

 一つに、「一日の終わりに、その日の出来事を整理する」ということ。

 一日を振り返り、良かったことや悪かったことなど、一つ一つの意味や価値について、自分なりに考えるそうだ。そうすればけじめができて、次の日には新鮮な心持ちで新たな一日を始めることができるという。

 もう一つは、「朝、考えることが一日を決める」ということ。

 朝、その日に起こる出来事をすっかり予想できたら、その日一日は、自分の思いどおりになったも同然だという。

 そしてまた、ドラッカーも時間の大切さを次のように表現している。

 「時間こそ真に普遍的な制約条件である」と述べている。生きるということは時間を刻むことであると考えると、至極当然の指摘であると思うと同時に、さすがだと頷かざるを得ない。

 そのうえで、ドラッカーは「汝の時間を知れ」と語り、成果を上げるための時間管理の基本は「時間を記録し、管理し、まとめる」ことだと指摘し、自らをマネジメントする「目標管理」の重要性を提案している。

 IG会計グループでは、主体的な人材を育成するために欠くことができない条件として、「IG式目標管理」を徹底してやり続けている。

 その本質は、人生や仕事において、なすべき優先順位を明確にし、時間の有効活用を徹底することが習慣化されると、きっと有意義な時間を過ごすことができるものという確信から生まれている。

 まさに、「"歳月"は人を待たず」である。

(R元.12.16)

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