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考える言葉

実行

2016年01月19日

 IG会計グループ主催の「後継者塾(第4期生)」は、第9講目(1月15~16日)を終えたところである。
 今回のテーマは、経営戦略。講師は、「戦略参謀」システムの開発者であり、「軍師の会」を主宰している若山恵佐雄税理士である。積雪の青森から馳せ参じ、熱弁を奮ってくれた。(友情に感謝・・・)
 戦略的な思考は、経営の本質を"実行"に移すために必要不可欠なものと心得る。
 では、経営の本質とは何か?「経営とは、真理と一体となった営みをいう」(経営人間学講座)。つまり、つねに経営の目的(「なんのために」)を自らに問い、その達成のために「正しい見方、考え方」を心がけ、"実行"に移すことである。
 「戦略が意図を"実行"に変え、たんなる多忙さを仕事に変える」という言葉があるが、まさにマネジメントにおける"実行"の前提となるのが経営戦略だといえよう。
 「組織は戦略に従う」という名言があるが、戦略は組織の"実行力"によって保障されるのではなかろうか・・・。
 『経営は"実行"』(L・ボシディ&R・チャラン著)の中で、"実行"の責任を担うリーダーがとるべき7つの行動を掲げているので紹介をしたい。
① 自社の人材や事業を知る
実行力のない企業の経営者は、実務に疎いものだ。(現場主義の徹底)
② つねに現実を直視するように求める
現実直視を社内のあらゆる対話の目標とし、その風土をつくる。
③ 明確な目標を設定し、優先順位をはっきりさせる
  目標は全体として簡潔に、そして直接語る。
④ 最後までフォローする
実行力欠如の最大の原因は、最後までフォローされないところにある。
⑤ 成果を上げた者に報いる
業績と報酬がきちんと連動していない企業が少なくない。
⑥ 社員の能力を伸ばす
自らの持つ英知を次世代のリーダーに伝える。
⑦ 己を知る
多様性の組織を率いる精神的な強かさ(本物、自覚、克己心、謙虚さ・・・)が必要。
 "実行"を企業文化にするには、計画性のある経営(=経営の意思×仕組み)の基盤づくり、すなわち未来会計の実践が必要となる。(ぜひ、「将軍の日」へ!)

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