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新陳代謝

2017年04月10日

 "新陳代謝"は、生命力の源である。
 ご存知の通り、人のからだは約60兆個の細胞からできており、それらがつねに細胞分裂を繰り返しながら、"新陳代謝"をしているのである。
 そして、老化とは、生命力の源である"新陳代謝"の機能低下がもたらす現象である。また一方で、「病は気から」という言葉があるように、人間の心の持ち方が老化現象に大きな影響を与えているのだという。
 ある本を読んでの感想であるが、細胞分裂の限界に関しては、不老不死の妙薬が発明されない限り如何ともし難いが、心の持ち方から生じる老化現象に関しては心掛け次第で何とでもなる・・・。また、これは自らの体験からも自信をもって、そう言える。
 では、精神的に若さを保つ秘訣は何か・・・?一言でいうと、生きる目的である。自分の人生にとって価値ある目的を見出し、描くことができたら、自分でも驚くほどにエネルギーが湧き出てくるのを実感できる。つねに新しいことにチャレンジしようという気持ちが湧いてくるのである。それが、"新陳代謝"を促進させるのであろう。
 からだが自然に動くというか、億劫とか面倒という気持ちが不思議とない・・・。当然ながら、自分がやりたいことをやっているので、ストレスが生じるはずもないのである。ただ、働きすぎて、からだに負担が生じることは気をつけなければならないとは思うが・・・。
 企業経営においても、同じことが言える。組織の"新陳代謝"が行われなくなったときが、衰退の第一歩である。経営でいう"新陳代謝"とは、イノベーション(自己革新)である。
 成長し続けるためには、次の「5つの質問」(ドラッカー)をつねに自らに問い続ける必要がある。
① われわれのミッションはなにか?(存在の意義)
② われわれの顧客は誰か?(貢献の対象)
③ 顧客にとっての価値は何なにか?(顧客のニーズ・期待)
④ われわれにとっての成果はなにか?(価値の創造)
⑤ われわれの計画はなにか(目標設定)
 以上の質問をすることによって、「あるべき姿」が明確になり、「現状との差」が明確になる。つまり、なすべき課題が明確になるので、つねに新しいことへチャレンジする心を持ち続けることができる。
 "新陳代謝"は、生命力(=企業存続・発展)の源である。

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