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考える言葉

準備

2016年02月08日

 NBM(第15期③)を終えて、長崎へ戻ったところである
 NBMとは、NN構想の会主催の『新ビジネスモデル(NewBusinessModel)研究会』の略称。2003年に会の活動の一環としてスタートしたが、けっこう好評で第15期目とロングランを続けている。
 活動の目的は、未来会計(経営者の意思決定をサポートすることを目的とした会計の体系)を事業化することによって業界革新を推し進めることにある。「過去ではなく、未来を語れる会計人」を多く輩出し、会計人の社会的インフラとしての役割の質を時代のニーズに応えられるよう、自己革新を呼び掛けている。
 期を重ねる度に、場の質も自然と高まり、若くて優秀な人材が集うようになり、グループ討議や全体討議の内容も驚くほどに進化している。ほんとうに多士済々で、衆知が集まる場となっている。
 主催者としては、これからもずっと場のレベルをあげていけるように運営していきたいと考えているのであるが、一番大切なことは万全な"準備"であると思う。やはり、"準備"を整えて行うのとそうでないのとでは、得るべき結果が全然違うのである。
 では、"準備"とは何か?「結果を得るための原因をつくること」だと定義したい。そして、"準備"とは、心の持ち方、整え方だと思う。
 セミナーで未来会計の効用を話すとき、経営計画がなぜ必要なのかを説明する下りで、「原因と結果の法則」を引用して次のような話をしている。
 「原因には必ず結果があるというが、原因と結果はストレートに結びついていない。経営とは、あるべき姿(結果)を実現するために、持てる経営資源(原因)を自らの意思で環境に条件付けするところに意味がある」と・・・。
 まさに、経営において"準備"をするとは、自らが志すところに基づいて計画をつくることであり、決心を固めるということである。どんな状況が起きようと動じない心構えというのは、そんな"準備"から生まれてくるのだといえよう。
 逆に、"準備"を怠っている(計画ができず、迷っている)企業をみていると、大切な経営資源を他から条件づけられてしまい、「そんなはずではなかった・・・」と後悔し、人のせいにしてしまっていることが多い。
 もう一つ大切なことは、"準備"ができたら、結果が出るまでやり続けることである。継続しているうちに偉大な「原則」に出逢い、気づかされることがある。それを習い性にすることだ。
 "準備"とは、未来からの逆算であり、勝利の方程式を確立することである。

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