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エッセンシャル思考

2015年05月25日

 飛行機での移動中、読んでいて面白いと思った『エッセンシャル思考~最小の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン 著)を紹介したい。
 エッセンシャル(essential)とは、「本質的な、必要不可欠な」という意味である。著者は、多くの優秀な人たちが本質を見失うことの代償を払わされて、生きているという。つまり、「自分で優先順位を決めきれずに、他人の言いなりになってしまっている」という。
 "エッセンシャル思考"とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方・・・。つまり、本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮することが可能となる生き方である。
 著者は、"エッセンシャル思考"のコアとなる考え方さえ身につければ、そのやり方は習慣化できると断言している。
 "エッセンシャル思考"の基礎となる考え方は、次の3つである。
 ①「選択」・・・やると決める。選択とは行動である。与えられるものではなく、つかみとるものだ。
 ②「ノイズ」・・・大多数のものは無価値である。重要な少数が瑣末な多数に勝る(80対20の法則)
 ③「トレードオフ」・・・何かを撰ぶことは、何かを捨てること。トレードオフとは、戦略的かつ慎重に選び取るべきも の、「自分はどの問題を引き受けるのか?」である。
 さらに、著者は「"エッセンシャル思考"とは、人生のクローゼットを整理するしくみのことだ」と述べ、人生のあらゆる場面で、仕事や用事を正しく「減らす」ための確固たるルールが必要だとし、そのルールの要素として3つの技術(見極める、捨てる、しくみ化する)を細かく紹介しているが、その内容については割愛する・・・。
 さらに要約すると、"エッセンシャル思考"とは「本質を知り、本質を生きる」ということである。つまり、シンプルで意味のある生き方をする・・・。それを習慣化すると、「迷わない、流されない、日々が楽しくなる」という恩恵を授かるのである。
 ふと、頭に浮かんだ本がある。以前に読んだ、D・カーネギーの『道は開ける』という名著だ。「悩みを克服し、いかに充実した人生を送るか!」 悩みの多くは、杞憂・・・。「砂時計の砂が一粒に一刻を刻むように、一度に一つの仕事を片付けるしかないのが人生」、である。「一日という区切り」を意味ある生き方にするしかないのである。
 IG式目標管理システムは、まさに"エッセンシャル思考"を実践するための「体系」であり、「しくみ」だといえよう。さらに、その推進に精進したいと考える。

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