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考える言葉

チーム

2014年03月03日

 今や、確定申告の繁忙期である。
 申告期限(3月15日)前倒し完了が、IGグループの目標である。担当者任せにしていると、レベルの違いで進捗状況にバラツキが生じるので、"チーム"編成で臨んでいるが、"チーム"としての効果が思ったほど感じられない・・・。
 何故だろうか?一言でいうと、"チーム"に必要なリーダーシップが発揮されていないという問題だと思う。だが、その背景には自己完結型の仕事のスタイルに慣れている会計事務所の体質の問題があるのだろう。
 元来、"チーム"とは「成果を出すためにお互いを必要とする人々のこと」である。このように"チーム"を定義づけるならば、"チーム"を編成するメンバー同士がお互いに必要とする関係性が存在していないとすれば、"チーム"としてうまく機能しなくなるのは当然である。
 野球やサッカーのようにメンバーの役割分担が明瞭であれば、成果を出すためにはお互いを必要とすることがハッキリするのであるが、申告業務の一連の流れ(資料収集から申告書作成・提出)は、ある程度パターン化されており、それなりの経験さえ積めば一人で全部できるのである。だから、ついつい一人ひとりの能力と努力に依存してしまうのである。
 "チーム"のリーダーは、この点についてしっかりした認識を持った上で"チーム"を引っ張っていく必要がある。
 「われわれの"チーム"の目的は何か?」「メンバー全員の役割と責任は何か?」を明瞭にしておくことだ。そのために大事なのは、自分が率いる"チーム"全体の仕事(質と量)と課題をしっかり把握しておくことである。
 それから、"チーム"を構成するメンバーに求められることは、主体性の発揮と自己規律、そして自己責任である。
 このように考えると、"チーム"型組織とは相当レベルの高いマネジメントが要求されることが分かる。しかし、仕事に対して量から質への変革が求められる時代環境においては、乗り越えるべきハードルであると感じている。
 一番大事なことは、貢献に焦点を合わせて仕事をするという価値観の共有であろう。ドラッカーは、貢献に焦点を合わせると成果を上げる上で必要な、次の4つの基本的な能力が身につくと示唆している。
 ① コミュニケーション、 ② チームワーク、 ③ 自己啓発、 ④人材育成。
 良好な関係性を築くことができれば、間違いなく生産性は高まるのであるが・・・。

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