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考える言葉

積小為大

2020年09月17日

 "積小為大"(せきしょういだい)とは、江戸時代の農政家・思想家である「二宮尊徳」の言葉である。
 その原文は、「小を積めば、則ち大と為る」(『報徳記』)。
 「小さい事が積み重なって大きな事になる。だから、大きな事を成し遂げようと思うなら、小さい事をおろそかにしてはいけない」という意味である。
 よくセミナーなどで他社の成功事例を学んで、手っ取り早く儲けてやろうと意気込んで真似してみるが、上手くいかない・・・。そのうまくいかない理由の一つに、"積小為大"の教えがあるのではないだろうか。
 思い出してみると、小さい頃から、"積小為大"的なアドバイスをいろんな先輩諸氏から頂き、励ましてもらってきたような気がする。
 「焦らんでもいいぞ・・・。いまの自分にできること、やれることがあるだろう。どんな小さいことでもいいから、それをやり続けろ。そのうち、何を為すべきか見えてくるから・・・」
 「くよくよ悩んでいてもしょうがないな・・・」と、素直に先輩の言うことを聴いてやり続けていると、いろんなアイデアも自然と出てきたり、周りからの助言があったりして大きな成果につながっていったことが思い出される。
 思うに、税理士になるきっかけもそうだった・・・。大学3年の冬頃、将来のことを決めかねてブラブラしてたら、下宿の先輩から「どうせ、暇なんだろうから簿記検定でも受けてみたら・・・」といわれて、テキストをもらい、勉強をやり始めたのが税理士試験を受けるきっかけとなって、今がある。
 そんなこんなで、今や"積小為大"という言葉は、小生の座右の銘の一つでもある。
 "積小為大"とは、以上のような意味合いの言葉であるが、"積小為大"から次の3つの事を肝に銘じるように心掛けている。
 
 ①小さいことをおろそかにしないこと
 ②継続は力であること
 ③何ごとも焦りは禁物であること
 
 コロナ・ショックのインパクトが、今までの世の中の常識を変えようとしている。そんな中、「コロナ後の経営はどうあるべきか?」と問われることが多い。
 基本的に、「経営は環境適応業」である。どんな状況になろうと日々の出来事、それに適応していくしかない・・・。老荘思想にも「千里の道も一歩から」とある。
 こんなときこそ、"積小為大"という二宮尊徳の思想を心掛けたいと思う。
"考える言葉"シリーズ(20‐34)

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