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考える言葉

議論しない

2015年12月07日

 『D・カーネギー人を動かす2』(創元社)という本がある。著名な本だから知っている人も多いと思うが、そのなかに「信頼を築く十原則」(PART3)という内容が紹介されている。
 「十原則」とは、次の通りである。
1. 議論しない
2. 「あなたは間違っている」と決して言わない
3. 間違いを潔く認める
4. 親しみをこめて話しかける
5. 共感を得る
6. 手柄をゆずる
7. 人の身になる
8. 気高い精神に訴える
9. 物語を共有する
10. 対抗意識を刺激する
 信頼とは、相手と心が通い合い、繋がることであり、人を動かす力の源泉である。「十原則」を頭の中で反芻していると、本を読まなくとも内容がほとんど浮かんでくる。ただ一つだけイメージがすぐに湧いてこなかったのが、「1.議論しない」である。
 職業柄か、どちらかというと議論癖がある小生にとって、なぜ「議論しない」ことが信頼につながるのか、今一つイメージが湧かなかったが、読んでみると納得・・・!
 「人と議論しても、あなたが得るものはほとんどない。議論してもたいていは双方が、自分のほうが正しいという確信を深めるだけなのだから。あなたは完全に正しいかもしれない。だが議論が何ももたらさなければ、完全に間違っていても同じだ。」
 生きていれば毎日のように衝突が起きる。だが、議論からは何も得られないことを知るべきである。関係性が良くならなければ、生産的になり得ないのが人間である。
 もう一つ、良くないと分かっていながら、つい言ってしまうのが「あなたは間違っている」という一言・・・。「人の間違いを指摘するのは、敵をつくるだけである」 その通りだと思う。感情的に反応し、防衛的になるだけである。
 どうすれば、「議論しない」「人の間違いを指摘しない」ような、生き方ができるようになれるのか・・・。お互いが信頼し合うことによって、シナジー効果が生れ、より大きな生産的な場が生れることを知るべきである。自己主張よりも相手を尊重するほうが、長い目でみればより生産的なのである。

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