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考える言葉

聞く力

2016年07月19日

 IG後継者育成塾・第4期生の卒業式が、無事終了した(7月15~16日)。
塾生一人ひとりが二年間で学んだ成果を、駈けつけてくれた現社長たちの前で発表するセレモニーがある。少しの緊張と同時に、感慨深い想いが胸に込みあがってくる瞬間でもある。
 一泊二日の合宿形式で二ヶ月に一度で12単元を行うので、卒業まで2年間要することになる。塾の運営は、準備された課題(質問形式)に基づいて、グループ討議を中心に行うやり方だ。
 同じ境遇にある仲間たちと、経営者として必要とされる課題に向き合い、自らの意見を述べたり、他の人たちの意見を聞いたりすることは、たいへん刺激的であると同時に楽しい時間でもある。
 最近、経営におけるコミュニケーションの重要性を良く耳にする。グループ討議のいいところは、そのコミュニケーション能力が高まることである。つまり、"聞く力"と伝える力が身につくのである。
 先ず大切なのは、"聞く力"であろう。相手の話を聞きたいというのは、相手の事をもっと知りたいという気持ちの表れである。だからこそ、相手も同じ気持ちになり、お互いの心の琴線に触れ合い、信頼関係が生まれる・・・。
 相手の話に耳を傾けること、聞くことの目的は二つある。一つは、相手の心に触れ、相手を理解するためである。相手が変な要求をしているように見えても、よく聞くと自分の立場を理解してもらいたい一心に過ぎなかったりすることも多いのだ。
 もう一つは、学ぶためである。小生は、ずっと税務申告のお手伝いを通して、多くの経営者と触れ合うことができ、経営者としての悩みや生き様などを聞く機会があり、報酬を頂きながら多くのことを学ばせて頂いたと思っている。これは今、コンサル的な仕事に関わる中で、もの凄い財産となっている。正直、恩返しをしようにも、し足りないぐらいである。
① 先ずは、聞く姿勢を持つこと。(関係者の話を聞く時間を定期的に設定してみるの
も妙案であろう)
② 相手の立場に立って考え、質問すること。(相手を人間として尊重し、共通項を探
してみよう)
③ 「行間を聞く」という姿勢を持つこと。(話している言葉の背景にある感情などを
読みとろう) 
以上の3点を考慮しながら、"聞く力"を養いたいと思う。

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