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考える言葉

談義

2025年05月29日

ある本をめくって読んでいると、「"談義"に花が咲く」という言葉と出会う。
 この"談義"とは、「話が盛り上がって、賑やかになること」であるが、そういえば、最近は日常的にそんなに盛り上がって"談義"をしている状況って、あまり見かけないような気がする。
 以前は、昼飯時やちょっとした休憩時間の間でも、何人かが集まると「××"談義"」なるものが始まり、あっという間に時間が過ぎてしまっていたという経験を誰もが身に覚えがあるだろう。
 最近は、パソコンと向き合って、SNS(social networking service)などで時間をつぶしている人が多いように思える。
 元来、"談義"とは仏教用語として使われていたらしく、「仏法の因果の道理を説くこと。法談」という意味だったらしい。
 その意味から言うと、学生の頃や若かりし頃に酒を飲み交わしながら、「××"談義"」に花を咲かせていたのは、"談義"というより雑談だったのだろうか・・・・・。
 「今日の新聞の一面のニュース読んだ?」から始まる時事"談義"、最近読んだ本の感想から始まる読書"談義"、仕事やスポーツや趣味など・・・、いろいろな"談義"に花を咲かせることは大いに結構なことではないだろうか。
 "談義"でも雑談でも構わないと思うが、職場でそういう機会を持てるとすれば、職場の環境や風土にとっても、良いことではないかと思う。
 例えば、次のようなメリットを感じることができるだろう。
① 仲間と楽しい、有意義な時間を共有できる
② 相手の価値観が分かる
③ 相手の状態が分かる
④ 人間関係が良好になる
⑤ お互いの情報を共有ができる
⑥ アイデアやヒントが生まれる
⑦ 賢くなる
⑧ 相談できる
⑨ ストレスが減る
⑩ 仲間意識が生まれる
 IG会計グループでは、月末・月初の二日間を"談義"の場として捉え、上記のようなメリットを意識できるような時間をつくりたいと思う。また、喫煙所にたむろしている光景をよく見かけるが、意義ある"談義"の場にできるのではないだろうか。
                                                                                                           "考える言葉"シリーズ(25-17

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