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考える言葉

読書

2015年08月10日

 趣味の一つに"読書"がある。
 いつの頃からだろう・・・?趣味を訊ねられると、「"読書"と旅行」と反射的に応えていたし、それにゴルフが加わって、今がある。だから、自分にとって"読書"は大切なものであるし、そのための時間を確保し、楽しみながら励行している。
 読書といえば、今でも忘れない思い出がある。学生の頃、指導教授のご自宅を訪問する機会を得たときのことである。
 母屋の離れにある教授の書斎をのぞかせてもらったら、壁全面の床から天井までの書棚それから部屋を区切るように書棚が配置され、びっしり書籍が並んであって、その読書量に圧倒され、教授にはなれないと断念(?)。と同時に、"読書"を趣味だというのもおこがましいと、一時慎んだ時期があった・・・。
 最近、書棚を整理しながら気づいたことがある。一つは、同じ本を2~3冊購入してしまっていること。しかも、その本に限って完読していないのである・・・。それにも拘らず、なぜ、また買ってしまうのか?
 次の気づきは、読んだはずの本の内容が浮かんでこないのである。気になって開いてみると、けっこう線を引いている箇所があり、その時の気づきを空白の箇所に書きなぐってもいる。それにも拘らず、なんで忘れているのであろうか?
 さらに、懐かしくなって読み直していると、以前の時は読み流していた箇所に意識が止まり、その意味を反芻している自分がいるのだ。何か新しいことを学ぶために"読書"をしているにも拘らず、その時に自分の意識レベルでしか捉えきれてなかったのだろうか?
 小生は、どちらかというと熟読タイプである。購入時は、関心あるテーマで選び、その本の「目次の構成」「まえがき」「あとがき」に目を通し、目新しさや面白さを感じたら迷わず購入する。
 読み始めたら、単元ごとに一気読みをして、線を引きながら再読し、言葉や文章の意味を考える。そして、自分の問題に置き換えて、言語概念化し、気づきをその本の空欄に書いている。
 どちらかというと、経営本が圧倒的に多いので、仕事に直結した気づきが多い。やはり、大切なのは"読後の実践"である。職業柄、周囲に実践のプロが多いのは大変助かる。質問を投げかけると、「なるほど!」と思える内容が戻ってくるので参考になり、有難い。
 目覚めたら、すぐに読む本を準備して寝る。ある人から教わった良き習慣である。

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