
無心
2026年07月27日
学生の頃、「雑念が多すぎる、もっと"無心"になろう!」と注意する先生がいた。言われると、その通りなのだが、なかなかそうはなれない・・・・・。
あれもこれもとやりたいこと、やるべきことが多かった若き日々。分かっちゃいるけど、と言い訳しつつ、しょうがないと思い、諦めていたような気がする。しかし、いま思うに本当に分かっていたのだろうか・・・・・・?
書棚にあった、20数年前に購入した『無心ということ』(鈴木大拙 著)という書籍に目が止まり、パラパラとめくってみると、けっこう読みこなした形跡があった。
昔ほど、雑念に振り回される機会が少なくなったのか、あえて「"無心"になろう!」と意識する機会が少なくなったような気がする。
だが、この本に目が止まった・・・・・。この際、改めて"無心"について考えてみたい。
無心には、次のような意味がある。
- 悪意や計算がなく、何気ないさま
- 心が何かに捉われず静かで澄んだ状態
- 「お金の無心」のように、金品をしつこく頼むこと
そして、仏教・禅・武道での"無心"とは、「私心や妄想がなく、いまこの瞬間に集中した心の状態」のことをいうそうだ。
無心の効果としては、次のようなことが挙げられる。
① 雑念が減ると⑤判断がクリアになる
② 悪い感情が長引きにくくなる
③ 自分への執着がゆるみ人間関係が楽になる
④ 思考の癖がリセットされやすい
⑤ 体の感覚が戻りストレスに強くなる
そして、"無心"になるための具体的な方法として、次のようなことが挙げられている。
① 呼吸に集中する
② 単純作業に没頭する
③ ゆっくり歩く瞑想
④ 感覚に意識を向ける時間をつくる
⑤ 趣味で「時間を忘れる」状態を目指す
まずは、環境に流されている状態から、主体性(自分の意思と責任)を発揮できるようになること。そして、さらに主体性が行為に溶け込み、計算や自意識が前面に出ない"無心"に近づいていく。
「主体性(有心)」から「無心的主体性(無心)」へ心を高めていきたいと思う。
"考える言葉"シリーズ(26-28)











