このページの先頭

トップページ > 考える言葉

考える言葉

危険信号

2026年10月26日

企業経営において、危険信号とは何だろうか?表面的な現象としては、次のようなことが考えられる。

➀ 売上や利益の減少傾向

② 不良債権の増加傾向

③ 取引先(顧客)件数の減少傾向

④ 退職者数の増加傾向

⑤ 経費の増加傾向

⑥ 一人当たりの生産性の減少傾向

⑦ 遊休不動産の増加傾向

⑧ 不良在庫(不良品・死蔵品)の増加傾向

⑨ 在庫量の増加傾向

⑩ クレーム返品の増加傾向

企業の業績は、ある日突然、悪化するわけではない。顧客の変化に気づかない、社員の声に耳を傾けない、問題を先送りする、過去の成功体験に固執する。こうした日常の小さなほころびが積み重なり、やがて経営全体を揺るがす大きな問題へと発展していくのである。

P・F・ドラッカーは、マネジメントにおいて成果をあげることの重要性を説いている。成果とは、単に過去の実績を確認することではない。変化する環境の中で、何をすべきかを見極め、未来に向けて行動することである。だとすれば、経営者に求められるのは、目の前の数字を読む力だけではなく、その数字の背後にある変化を察知する力だといえよう。

経営の"危険信号"の予兆として、私は次の五つの点を留意しておきたい。

①「顧客の声」が聞こえなくなる・・・顧客からの苦情や要望が減ったからといって

満足度が高いとは限らない。期待されなくなり、何も言わずに離れていく顧客もいる。

②「数字の検証」が形骸化する・・・売上や利益の目標を掲げていても、計画と実

績の差異を分析せず、未達の理由を外部環境のせいにしているとしたら危険である。

③「社員の意欲」が低下する・・・会議で意見が出ない、挑戦する人が減る、部門

間の協力が進まない。

④「過去の成功」に執着する・・・市場や顧客の変化を直視せず、過去の成功を根

拠に判断することは、未来への適応力を失うことにつながる。
 ⑤ 「経営者の耳」が痛い話を避ける・・・耳当たりのよい報告ばかりが集まり、悪い

情報が上がってこない組織は危うい。

 

 

           "考える言葉"シリーズ(26-40)

 

このページの先頭へ戻る