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考える言葉

危険信号

2025年10月08日

 懸念していた状況が現実化しているようだ。それは、コロナ収束につれて企業の倒産件数が増えるのではないかという懸念であった。
 東商リサーチによると、2023年度の全国企業倒産(負債総額1,000万円以上)は、件数が9,053件(前年度比31.6%増)負債総額は2兆4,630億円(同6.0%増)となっている。
 倒産の理由としては、「人手不足(求人難)」、「人件費高騰」、「退職」、「後継者難」などが挙げられているが、コロナ禍での「ゼロゼロ融資」の返済期限が到来して、資金繰りが悪化したため倒産に追い込まれたという話もある。
 そうならないための対策として、いろいろ打つ手はあると思うが、業績低下の"危険信号"は、かなり早くから出ているはずだ。それにいち早く気づき対策を立てる必要がある。
 "危険信号"として、次のような状況が考えられる。
① 売上や利益の減少傾向
② 不良債権の増加傾向
③ 取引先件数の減少傾向
④ 退職者数の増加傾向
⑤ 経費の増加傾向
⑥ 一人当たりの生産性の減少傾向
⑦ 遊休不動産の増加傾向
⑧ 不良在庫の増加傾向
⑨ 在庫量の増加傾向
⑩ クレーム返品の増加傾向
 そして、危険信号をキャッチしたら、次の打つ手を実行しなければならない。
① 市場の洗い直し
② 顧客の洗い直し
③ 製品・サービスの洗い直し
④ 社内組織の洗い直し
⑤ 営業のやり方の洗い直し
⑥ 伸びているライバルの分析
⑦ 業績アップを阻害している問題点の洗い出し
 倒産には必ず兆候がある。その兆候に気づいたら、即座に手を打つべきである。
 兆候の早期発見・早期解決は不可欠である。
           "考える言葉"シリーズ(25-36

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