
守破離
2026年09月07日
もう十数年前に購読していたもので、『躍進のバトンタッチ 後継者の鉄則』(井上和弘 著)という、分厚い本がある。
『IG後継者育成塾』の題材になればと思ったのだろう、けっこう読み込んだ形跡がある。中でも、「第1章 守破離の大原則」という内容に惹かれたのだと思う。
"守破離"は、室町時代の世阿弥の「風姿花伝」に出てくる、能を極める極意「序破急」によるものではないか、と言われている。また、茶道の千利休の言葉に由来するのではないかという説もあるようだ。
小生は、"守破離"という言葉を聞くと、何となく「学びや成長には段階がある」というイメージが浮かんでくる。
では、なぜ「守」から始まり、「破」を経て、「離」に至るのであろうか。考えてみると、これは単なる技術習得の順序ではなく、人が一人前になっていく"成長の原理"そのものではないだろうか。
➀ 先ず、"守"とは、まず教えられた型を忠実に守ることである。
自分の経験や価値観だけを頼りにするのではなく、先人が積み重ねてきた知恵や基本を素直に学ぶ。基礎を疎かにして、いきなり独自性を求めても、本当の意味での力は身につかない。
② 次の"破"は、身につけた型を深く理解したうえで、それを自分なりに工夫し、発展させていく段階である。
いつまでも教えられた通りにやるだけでは、環境の変化に対応できない。P・F・ドラッカーも、成果をあげるためには「強みに集中する」ことを説いている。学んだものをそのまま使うだけではなく、自分の強みと結びつけて、新しい価値を生み出すことが重要なのである。
③ そして"離"とは、型から離れ、自らの型を創り出すことである。
ここまで来ると、単に「教えられたことができる人」ではなく、「自分で考え、判断し、周囲にも影響を与えられる人」になっている。
以前、"仕事力"について考えた際にも、自己処理能力から協働する能力、さらに任せる能力へと、仕事への関わり方が進化していくことを整理した。 "守破離"もまた、自己完結から組織への貢献、そして新たな価値の創造へと成長していく道筋だといえよう。
IG目標管理システムも、先ずは素直に学ぶ"守"から始まり、未来会計を通して
主体性を発揮することで"破"とし、その積み重ねの先に、IG会計グループならではの価値を創造し、社会的インフラとしての使命を果たしていく"離"があると思う。
"考える言葉"シリーズ(26-33)











