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考える言葉

瞑想

2013年07月01日

 "瞑想"という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるであろうか。
 

悟りや解脱、座禅、ヨーガ、心の修行や鍛錬、無心や無我の境地等々。何か、身じろぎもせず、心を落ち着かせ長時間も座り続ける。雑念など一切入る余地もない心境になれる。そんな感じだろうか・・・。

 

 著名な人たちが"瞑想"の効用を口にするたびに刺激を受けて、けっこう若い頃から試みてはみたが、そう簡単ではない。なにせ、雑念が湧いてくるのに、"瞑想"をはじめて5分もかからないのである。準備を整え、"瞑想"に入った途端にほかの用を思い出しては、頭の中は雑念の渦と化す。

 

 どうして"瞑想"にチャレンジしようと思ったのか・・・。それは強い「集中力」を養いたい、「短時間で大きな成果を出す!」ためにはどうしたらいいのだろうか。それを真剣に考えていたような気がする。それと、「無我の境地」を体感したかったこともある。きっと、今までと違う自分を発見したいという想いもあったのだろう・・・・・。(その願望はいまでも続いている)

 

 いつの頃からだろう・・・、多少"瞑想"がうまくなったような気がする。

 

 もちろん、悟りの境地とは程遠いが、とにかく「リラックスしよう」という気持ちでいたら
妙に気負いが抜けて、雑念をうまく泳がすことができるようになったのだ。時間の長さにも拘らない・・・・・。

 

 「忙しい」とは「心を亡くす」と書く。「あれもこれも・・・」とやることが多く、一つのことをやっていると他のことが気になる。とにかく雑念が生じ、心が落ち着かない。

 

 ある本の中に「"瞑想"は、頭の中の整理術」というフレーズがあった。「なるほど」と感じ、めくってみると理に適っている。「"瞑想"の基本は、集中~気づき~棚上げの三つ。この三つのステップを繰り返すことで、未整理の思考をどんどん片づけていくことだ」という。

 

 ①何か一つのことに集中しようとする(集中)と、②他の考えが浮かんでくるのに気づく(気づき)、③その気づきに深入りせずに、いったん手放す(棚上げ)、そして再び①に戻る。それを繰り返すうちに頭の整理ができて、心がリラックス状態になる。

 

 つまり、"瞑想"とは思考や雑念を「捨てる」のではなく、「片づける」ことだという。実は、私が多少とも上手くなったのは、それを心がけるようになったときからである。

 

 ちなみに私の場合、①の集中は「腹式呼吸」である。もう一つ心がけているのは「身体を動かさないこと」である。
 

 呼吸を通して、宇宙と一体となったような落ち着いたイメージ・・・・。

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