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考える言葉

ルーズ

2015年02月02日

 全員参加の経営会議での気づき・・・。
 分社・部門や委員会ごとに検討した内容を、各リーダーが発表し、全員で討議するための時間がある。いつも感じることであるが、そのときの発表の内容が場を活気づかせたり、暗い雰囲気をつくったりするという事実だ。
 つまり、発表内容の差が場の雰囲気をガラッと変えてしまうのだ。「同じ条件下でやっているはずなのに、なぜ内容の格差が生じるのだろうか?」と考えていると、ふっと頭に浮かんできた言葉が、"ルーズ"・・・。
 ずいぶん前までは、「あいつは、××に"ルーズ"だからなぁ・・・」と、良く使っていたような気がする。お金、時間、約束、性格等に"だらしのないさま"をいうのである。なんで、"ルーズ"という言葉が急に甦ってきたのだろうか・・・。
 この際、経営や仕事に対する"ルーズさ"という観点で考えてみよう。ここでいう、"ルーズ"という意味は、「やるべきことをキチンとやらないこと、手抜きあるいは慢心」と捉えてみよう。これは、経営や仕事にとって致命的だ。
① 良くない状態を放置している(赤字、債務超過、不良在庫や債権など)
② 納期や支払期限を守らない
③ 場当たり的で、計画性がない(経営計画をつくっていない)
④ 人材育成を怠っている(後継者や幹部の不在)
⑤ トップをはじめ、自己革新ができていない(読書や勉強不足)
⑥ 現状に妥協し、正しさや可能性を追求しようとしない(理念や目的の欠如)
⑦ 安易に価格競争に走り、イノベーションをしない(品質の低下など)
⑧ 考え抜くことをしていないため、つねにトレードオフが生じている(システム思考)
⑨ 5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)ができておらず、生産性が低い
⑩ 社内ルールを守らない人間が放置されている
⑪ 内外共に関係性が築けず、生産的でない(関係性思考)
⑫ 真摯さに欠けている(正直さや誠実さの一貫性)
⑬ 決断をしない、できない(問題の先送り)
⑭ ・・・・・
⑮ ・・・・・
 思いつくままに書き並べてみたが、もっとありそうだ。つけ加えてみよう。自分の"ルーズさ"を検証してみると、経営や仕事の悪化は、"ルーズ"の一言に尽きるのではないか。良くも悪くも、やはり、自分自身の問題なのである。

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