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考える言葉

未来会計

2015年02月09日

 『"未来会計"の真髄』というテーマで、3会場(東京、長崎、宮崎)で講演をする機会を得た。
 この講演の内容の骨子は、概ね次のとおりである。
 ① "未来会計"が求められる時代背景とは何か?
 ② "未来会計"とは何か?(定義、目的、仕組み)
 ③ "未来会計"にはどのような効果があるのか?
 "未来会計"とは、「経営者の意思決定をサポートするための会計の体系(Management Accounting System)」と定義することができよう。
 どの会場においても、色々な場面で頷き、熱心に聴講して頂いた経営者の方々がおられたので、"未来会計"に対する経営者の方々の反応に手応えを感じることができた。
 さて、今回の講演でもっとも共感・共鳴して頂いたのは、次の内容だったのではなかろうか・・・。(頷きが一番多かった)
 「運を引き寄せる経営をしよう~出逢いと関係性を演出する!」という見出しで、小生がいつも大事にしている、次の言葉を紹介する場面である。
 「人間は価値ある目的を持ったその時から、その人の人生のあらゆる出逢いが価値あるものになっていくのである」(ヘーゲル)。
 つまり、自らが選んだ価値ある目的そのものが、その目的を実現するために必要なあらゆる出逢いを引き寄せているのだという実感である。
 事業を成功させている人は、みな運の強い人である。運とは、出逢いなのである。そして、その運は、その後の関係性をどう築いていったかによって動くのである。このように考えると、経営の目的を実現するために策定する経営計画とは、「出逢いと関係性を演出するためのシナリオづくりである」と考えるべきであろう・・・。
 人生でも経営でもそうであるが、目的がはっきりしている人の心には、強烈な信念が宿っている。だから、その人の行動には揺るぎがないのである。その人の欲する結果を引き寄せて当然だ。
 まさに、"未来会計"の真髄が、ここにある。小生の座右の銘の一つに、「人生は心一つの拠り所」(中村天風)という言葉がある。本当に、人生は自分自身がどう思って生きるかによって決まるのである。
 トップの想い(理念)が、その組織の風土を形成し、その場を共有するすべてのものに影響を与え、組織の運命を決めていく・・・。それが、"未来会計"の効用である。

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