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考える言葉

NN大会

2015年09月14日

 本当にお陰様で『NN構想の会・第16回全国大会』(9月10~11日)を、今年も椿山荘(東京)で開催することができた。
 大会の常連さんは勿論、初めて参加頂いた方々にも、NN構想の趣旨を理解して頂いた上で、16年以上もやり続けていることへのねぎらいや激励の言葉を頂戴し、改めて覚悟を決めた二日間であった。(感謝!)
 さて、今年の大会テーマは『"生産性の向上"~会計人よ、賢く働こう!』である。
 一過性ではない、構造的な変化(パラダイムシフト)が起きている今日、もはや、朝から晩までがむしゃらに働けば成果が出るという時代ではない。「マネジメントとは、組織をして生産的にならしめるもの」(P・F・ドラッカー)という言葉があるが、「賢く働く」ということは、いかに自らの仕事をマネジメントできるかどうかであろう。
 大会一日目は、千本倖生氏を招いての基調講演『これからの時代の経営思想』から始まった。氏が、稲盛和夫氏を説得して、第二電電(DDI)を創業したのは31年前(1984年)、その後もイー・アクセスやイーモバイルを創業し、日本の通信業界に風穴をあけた風雲児として有名だ。
 以前に『挑戦する経営~千本倖生の起業哲学』(経済界)という氏の著書を読んでいたので、凄い人がいるものだと感心し、尊敬をしていたが、生の講演は淡々とした口調ではあるが、聴く人を魅了してしまう迫力がある。幾多の苦難を乗り越えてきた実業家の実践に裏付けられた一語一句だからであろう。
 「いかに賢く会社を立ち上げ、運営するか・・・。そのためには、世界がどう動いているか、時代を読むキーワードに関心を持とう」 「企業はミッションを達成したとき、腐敗が始まる。大改革のメスを入れる、凄さを伴った心意気が必要だ。・・・階級社会を壊す。現場に足を運ぶ・・・」 「進化には、健全で、強烈な競争相手が必要だ」 「稲盛さんと私の遭遇、そして"一緒にやろう"という決断がなかったら、今のKDDIはなかっただろう」 「始めた以上はやり続けること・・・。いばらの道、千尋の谷を飛び越えると、三倍の強化が生れる」
 パラダイムシフトの時代を生きる、私たち企業人にとって大切な心意気や目標設定やディシジョンメイキング、さらに実行の大切さを示唆して頂いた講演であった。そして、人生の運とは「人との出逢い」と「その後の関係性の構築」によって動いているのだと感じさせられた一日だった・・・。改めて、千本倖生氏に感謝の意を表したい!
 講演のあとに続く、パネルディスカッション、情報交流パーティ、そして二日目の分科会の内容については、次回に紹介したい。

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